2007年02月16日 [19:08] 映画 

YUI [タイヨウのうた]

昔からの友人から久しぶりに電話があった。
一通り近況報告なんぞをしたあと次のような会話が。

友人:「ユイって子知ってる?」

私 :「誰、それ?AVの女の子?」

友人:「なんでソッチ方向に行くわけ?久しぶりに電話してどうして女の私がわざわざAV女優の話であんたと盛り上がらなきゃいけないの?バッカじゃないの!」

思いっきり叱られた・・・(ー_ー;)

私 :「何処の子?オレが知ってる子?」

友人:「そうか・・知らないんだ?まあいいや、じゃあ今から言うことちゃんと聞いてね。”タイヨウのうた”って映画があるんだけど、それ観てご覧よ。必ず観るんだよ!」

私 :「その映画がどうしたの?ユイって子と映画とどんな関係があるんだよ?」

友人:「観れば分かるよ。」


そんな会話で電話が終わった。
何とも思わせぶりで、何が何やらさっぱり分からない・・・。
早速ネットで検索してみたら、YUIと言うシンガーソングライターの女の子が主演している映画で、昨年TVでも沢尻エリカの主演でドラマ化されたらしいが私は映画もTVドラマも見ていないし、YUIという女の子も全く知らなかった。
早速観ることにしたが、見始めて10分もしないうちにドキッ!っとして涙が出そうな懐かしさが耳を刺激した。
それは後述することにして・・・。

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2006年11月06日 [21:38] 映画 

二編の詩(その2)

哲学とは、人生に於ける全体学で、分野ごとに区別したものが科学であると、昔何かの本で読んだような記憶がある。
この映画はそんな1科学の数学がテーマになっている。

題名:「博士の愛した数式」

キャスト:寺尾聰
     深津絵里
     吉岡秀隆 齋藤隆成(子役)

監督:小泉堯史
原作;「博士の愛した数式」小川洋子著


ある交通事故で、それまでの記憶は鮮明なのに、それ以降の記憶は80分しかもたない数学博士(寺尾聰)と、そこへ家政婦としてやってくる女性(深津絵里)、その子供愛称ルート(齋藤隆成)の心の交流を描いた映画。
この映画は、自らも数学教師となったルートが、ある高校の授業で自分の生い立ちの回顧という形をとりながら博士とのふれ合いを語っていく。

寺尾聰の映画は「雨上がる」「半落ち」など観てきたが、その役になりきる演技力には感嘆する。
それに加え、深津絵里の演技がイイ!
中でも、80分しか記憶力が持続しない博士が、随所で数学の知識だけを用いて人間の真理や人への思いやりを説いていく画面を見ていると、心の底から温かいものが沸き上がってくるような気分になってくる。
親が子を想い、子が親を慕い、他人同士が相手のことを思いやる。
博士の口から出てくる言葉の一つ一つが、全てを包み込んでくれるような温かさに溢れていて何とも素敵なのだ。

エンディングには次のような詩が現在のルートの声で朗読される。

一粒の砂に 一つの世界を見
一輪の野の花に 一つの天国を見
手のひらに無限を乗せ
一時(ひととき)のうちに 永遠を感じる

ウイリアム・ブレイク

映画の最後に女子学生が
「先生、ありがとうございました。」と声をかける場面がある。
あの「ありがとうございました。」には映画を観ている私たちの感謝の気持ちをも代弁してくれているようで、色んな意味の「ありがとう」だったような気がする。

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2006年11月05日 [20:22] 映画 

二編の詩(その1)

風邪をこじらせた上に、身の回りで色々考えさせられる事が起き、天井を眺めながら考え込む数日間だった。
気晴らしにと2本の映画を観た。
偶然にも、その2本ともエンディング間近に詩の朗読がある。
その2本の映画を見終わった途端、「なんと、ちっぽけな事で悩んでいるのか・・・。」そんな感じがした。

その1本目。

題名:「イン・ハー・シューズ」

キャスト:キャメロン・ディアス
     トニ・コレット
     シャーリー・マクレーン
監督:カーティス・ハンソン
原作:ジェニファー・ウェイナー

内容も分からず、ただ単にキャメロンのファンという理由だけで、おそらくラブコメディだろうと思いながら見始めたこの映画。
意に反して、なかなか奥深いものがあった。

性格も生き方も全く違う姉妹、妹マギー(キャメロン)と姉ローズ(トニ)がそれぞれ成長していく物語だが、画面の所々にタイトルにもなっている女性用のシューズが登場する。
コレは映画を見終わってアチコチ調べて分かった事だが、「in a person’s shoes」は「人の立場に立って」というような意味があるらしく、要は「相手を思いやる気持ち」らしい。

男とセックスにしか興味がないような妹マギー、弁護士として充実した生活を送ってるローズ、そんな姉妹はある事件をきっかけに決定的な仲違いをすることになる。
その事件を境に、妹は祖母の居るマイアミへ、姉は弁護士事務所を辞めて犬の散歩代行の仕事を始める。
妹は祖母が勤める老人ホームで嫌々ながら仕事の手伝いをし始めるが、その老人ホームで生活してる爺さん婆さん達のなんとチャーミングな事!別に押しつけがましいわけでもなく、サラリと人生などを説いてみせたりする。
特に、難読症を持っている妹と、目の不自由な大学博士とのエピソードなどはホロリとさせられるところがあって印象に残っている。
そんな中で妹は日々成長して行く。
あまり詳しく書くとこれから観ようと思ってる人には有り難迷惑になるのでひかえるが・・・。

姉の結婚式で、難読症だった妹が1編の詩を朗読する場面がある。
次のような詩だ。

あなたの心と共に
私の心を重ねて
決して離すことなく
私が行く所 あなたも共に
私のすることは
あなたのすること
いとしい人
運命など恐れない
あなたが私の運命だから
世界など欲しくない
あなたが私の美しい世界だから
誰も知らない深遠なる秘密
起源の中の起源
未来の中の未来

大地に育ちゆく人生という木
魂の飛翔 理性の畏れより早く枝を延ばす
空に星がきらめく神秘のように
あなたの心と共に
私の心を重ねて


これは、E.Eカミングスの「I carry your heart with me」という詩らしい。
映画では妹から姉に贈られているが、
何度も読み返してみると、家族、友人、恋人同士、愛情を注げる全てのものに当てはまるような気がした。
「in a person’s shoes」まさに、相手を思いやる気持ちに溢れた詩だと思う。
機会があれば是非観てもらいたい。特に姉妹が居る人には。
たぶん涙腺の弱い人は最後の詩の朗読部分でジ〜〜〜ンとすると思う。

もう一つの映画は明日のお楽しみ。

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